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山崎金属工業

山崎金属工業は、「テーブルウェアを通して、上質なモノを使う喜びを伝えたい」という想いのもと、 100年以上続く老舗メーカーです。
 
世界中の一流ホテルやレストランから支持される、最高級テーブルウェアーを製造・販売しています。
 
主要製品であるカトラリーの他に、良質なステンレス鋼材の卸販売や金属精密部品および住宅関連部品の製造も行っています。
 
燕三条に伝わる伝統技術「鎚起銅器(叩いて縮める技法を用いる)」を応用しつくられた山崎金属工業の製品は、ヨーロッパやアメリカをはじめとする世界中で愛されています。
 
そんな、多くの人々を魅了してやまない山崎金属工業。
私たちが見つけた山崎金属工業の魅力をお届けします。
 
「世界が認めた品質の良さ」
山崎金属工業は1918年、オンリーワンの技術が世界的に高く評価されている金属洋食器の生産地、新潟県燕市で誕生しました。スプーン工房からはじまり、その後金属洋食器のルーツといわれるヨーロッパへ輸出するまでに成長していきます。アメリカの大手洋食器メーカーからの委託生産も盛んになるなど順調に成長を遂げていました。しかし、貿易摩擦による輸出制限や1985年のプラザ合意による円高の進行で、輸出産業は大打撃。山崎金属工業も例外ではありませんでした。この大きな試練の中で山崎金属工業が出した答えが「徹底的な品質向上」。先進国を視察する前は、古くからヨーロッパでも主流だったように、見た目の様式を重視していた山崎金属工業ですが、付加価値のあるモノづくりができなければこの先に道はないと考え、モノづくりの先進国ドイツやフランスなどを視察しました。金属技術やデザイン、「検品体制や作業工程の円滑な進め方、職人さんたちのモチベーションを保つ方法」といった教育体制など、多くのことを学び日本に持ち帰りました。こうして視察後は、オリジナリティをだすために、より機能性を重視した様式美こそが必要だと考えるようになりました。
 
 
そして来たる1991年12月。ノーベル賞創設90周年の記念の晩餐会に山崎金属工業のカトラリーが並ぶほどに世界から認められる存在となりました。現在も、「テーブルウェアを通して、上質なモノを使う喜びを伝えたい」という真摯な姿勢で様々なブランドを展開しています。
 
山崎金属工業の品質の良さの秘密。それは、「人の目、手、感覚によるモノづくり」です。カトラリーの製造は人の手による工程が多く、その工程一つ一つも様々な制約や困難があります。それを乗り越えるなかで企業文化や価値がうまれ、どこにも負けない品質が生み出されているのです。
 
それだけではありません。「素材の良さ」も山崎金属工業の品質の良さに大きく関わっています。一般的には10工程で終わるところを何倍もの手間をかけます。時には50以上の工程を経ることもあります。下地となる金属の板を何度も成型加工し、加熱処理を施してよりなめらかな表面にすることで上品で艶やかな仕上がりのカトラリーを生み出しているのです。
「自ら世界への販路を開拓する営業力」
ノーベル賞晩餐会に山崎金属工業の製品が選ばれたのは、品質の良さだけではありません。山崎金属工業が自ら世界中に販路を開拓した、その営業努力の成果でもあります。
 
1967年、それまで商社を通して輸出していた製品を、直接取引へと移行していったのです。飛び込みで関係団体へ訪問したり、高級百貨店の市場調査を重ねる毎日でした。なんと世界約65カ国をめぐったといいます。こうした地道な努力の結果、少しずつ山崎金属工業の名が世界へと知れ渡り、世界各地へとネットワークを構築したのです。
 
 

働く人にインタビュー

新潟県加茂市出身の中村さん(40代)にインタビュー

中村さんは、新潟に根差した産業に貢献したいという想いで就職活動をしている中、山崎金属工業に出会いました。そのため、地元にいるときはノーベル賞晩餐会で使われたことがある会社だとは知らなかったそうです。
そんな中村さんに、山崎金属工業と燕三条の魅力について語っていただきました。

「山崎金属工業で働く魅力」

燕の産業が大きく動く
洋食器メーカーでは全ての工程を自分で行うことはなく、協力会社に依頼して成り立ちます。例えるなら、町自体が一つの大きな工場!一つの商品を作るために、町全体に商品が行き渡り最終的に出来上がることにわくわくします。

こだわりは作業工程間のつながり
山崎金属工業は他社と比較して30-35と工程数が多く、作業現場ではひとつの工程にひとりの作業員がついています。だからこそ、前後の工程の職人さんがどんな人なのかを知って、経験値や癖を考慮することで加工の仕方を変えています!

「燕三条の魅力」
燕三条は熱い町!?
住んでみて改めて感じましたが、少し町に出ると誰かしら経営者の方がいて、つい2・3時間過ぎてしまうような熱のこもった話を日常的に聞く機会があります。
また、「こういうものを作りたい」という言葉に対して出来ないと即答しない、「クラフトマンシップ」という言葉がぴったりな町であることも、魅力の一つです。

「新しい商品を世に出したい。」

欲を言えば、スプーンといえば山崎金属工業!と言われるようなメジャーな商品を作ることで、燕の産業がまわることを肌で感じられたら楽しいだろうなという想いがあります。

山崎金属工業株式会社 住所 新潟県燕市大曲2570番地 TEL (0256)64-3141(代表)  FAX (0256)64-3145 HP https://www.yamazakitableware.co.jp/

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